2020年10月3日(土)~4日(日)
メンバー:トッポ、ラッセル、こばちゃん、けんちゃん、山キュー、ノンちゃん、まなちゃん(7名)
【浮いてました】本州一とも日本一とも言われる栗駒山の紅葉を、笊森避難小屋泊で見に行った。超有名スポットであることに加え、テレビの影響で臨時駐車場の更に下の「ハイルザーム栗駒」に駐車した。シャトルバスを待つ日帰り登山者の列に、マットや鍋が括り付けられた大きく重いザックを背負った我々はかなり浮いていた。
【神の絨毯】東栗駒コースでは、山頂を目指す人と下山してくる人が交差し、数カ所のはしご場では渋滞が発生した。徐々に標高を上げ渡渉を過ぎて展望が開けると、一気に山全体が燃えるような紅葉が目に飛び込んできた。これが正に「神の絨毯」と言われる所以であろう。これまでに見たことがない紅葉を堪能しながら、東栗駒山を経由して栗駒山の山頂に立った。写真撮影と暫しの休憩の後、宿となる笊森避難小屋に向かった。
【すいとん&ピザ】笊森避難小屋は、栗駒山の北東にある、2階建てバイオトイレ完備の綺麗な小屋である。小屋には5組7人と我々を加え、総勢14名になった。共同炊飯の夕食は、「ラッセル」と「こばちゃん」が仕込んできたけんちん汁すいとんと餃子の皮を使った簡単ピザだった。簡単ピザは、休日に「せきさん」から箒川の河川敷で直々に伝授されたもので、オクラがいいアクセントになっていた。けんちん汁は調理済みのものを冷凍して持参し、解凍してから団子を投入した。同宿がいるのであまり大きな声は出せなかったが、二階でひそひそと四方山話に花を咲かせ、8時半頃就寝となった。
【山小屋あるある】夜中、いびきで目が覚めた。睡眠時無呼吸症候群を思わせる豪快いびきは、一度気になるとなかなか寝付けないものだ。しかし、いびきの張本人は一度も目を覚ますことなく5時頃まで熟睡していたのが恨めしい。朝食時に話しをすると、この避難小屋に泊まるために真岡から来たそうだ。翌日、下山時に中央コースで抜かれたが、ほぼ同時刻にいわかがみ平に下山した。
【プロポーズ大作戦】2日目、前日と同じコースを逆に辿り、再び栗駒山山頂に立った。栗駒山の北面は、遠くに須川温泉を見下ろし、東面や南面とは異なった趣がある。前日あれほど「綺麗」「凄い」と言ったはずなのに、メンバーの口から漏れる言葉は「凄い」「綺麗」ばかりだ。下山時に、栗駒山の紅葉の中で、たった今サプライズのプロポーズをしたばかりのカップルに遭遇した。バージンロードの絨毯を歩くのはいつでしょう。どうぞお幸せに!
【ハプニング】いわかがみ平に下山したときにちょっとしたハプニングがあった。シャトルバスは臨時駐車場までで「ハイルザーム栗駒」には行かないという。前日は激混みのため特別の措置だったのだ。幸い、駐車場係がドライバーをを送ってくれることになり事なきを得た。
【真岡の人】新湯温泉「くりこま荘」は女性はすぐ入浴可、男性は待ち時間があった。程なく入浴できたが、先客はなんと真岡の人だった。義経ゆかりの鄙びた温泉宿の硫黄泉で汗を流し、登山の疲れはもちろんのこと、日頃の疲れも癒やすことができた。昼食は東北道の長者原サービスエリアであった。昼食のあと売店をのぞいていた時にすれ違ったのは、避難小屋でいびきをかいていた、くりこま荘で先にお風呂に入っていた真岡の人だった。
2日間、栗駒ブルーの空ではなかったが、時折雲間から陽が差して色とりどりの紅葉を一層輝かせた。まずまずの天気に恵まれ、いくつかのエピソードとともに、史上最高の紅葉を満喫することができた。
行程:第1日 いわかがみ平-(東栗駒コース)-東栗駒山-栗駒山-笊森避難小屋(泊)
第2日 笊森避難小屋-栗駒山-(中央コース)-いわかがみ平