【定例山行報告】 後立山連峰 唐松岳
- 3.27~28 1泊2日(八方池山荘 泊)
- メンバー:高さん(CL)、麗子、ミッコ、せき、ワコ、まなちゃん、つんさん、なお、やす、ゆみちゃん、ノンちゃん、エミリー、以上12名
◆「スッゲ~!」、「カッチョイイ~!」、「ド迫力!!」「剱岳、初めて見た~!」
3月27日13:55 北アルプス後立山連峰の稜線に登り着いた時、初めて目に飛び込んできた剱岳の雄姿を見た瞬間だ。岩と雪の殿堂が神々しいまでの姿を我々の前に現わしてくれた。今回の目標である唐松岳2,696mの頂上からは、対面する五竜岳(2,814m、日本百名山)が筋肉隆々とした野武士のような逞しい姿を間近かに見せ、その奥には鋭い双耳峰の鹿島槍ヶ岳(2,889m、日本百名山)が秀麗な姿をのぞかせている。北を振り返れば不帰ノ嶮(カエラズノケン)、白馬鑓ケ岳、杓子岳、白馬岳(2,932m、日本百名山)の名だたる峰々が白く輝いている。しばし、時を忘れてこの世界に酔いしれたのだった。
◆当初の計画では、八方池山荘に前泊して翌日に唐松岳をピストンする予定でいたが、2日目のお天気が悪くなる予報であったため、好天が期待される初日に登頂を済ませて山荘でゆっくりする計画に変更して山行に臨んだ。
◆果たして、この季節絶好の登山日和! 晴れて気温は高くそよ風が頬をなでる。目にする雪山のアルペン的な光景にメンバー誰もがテンションを高くする。AM10:30メンバー12名はアイゼンとピッケルの装備で、2班に分かれて山荘を出発、雪の八方尾根に食らいつく。
◆人気のルートだ! この日、唐松岳の登頂を目指す登山者は200名ほどいたろうか。スキーでハイクアップする者、スノボを担いで登る者、この時期の雪の山の楽しみ方は様々で面白い。八方山ケルン、第2ケルン、第3ケルンと汗を拭いながら標高を稼ぎ、丸山ケルンへ。休憩して白馬三山や五竜岳、鹿島槍岳の姿に見とれる。稜線まではあと一息だ。13:35唐松岳頂上山荘の建つ稜線に出る。ここで初めて剱岳と対面したのだった。
◆13:55唐松岳登頂。山頂でじっくりと異次元の眺望を堪能し達成感に浸った後、14:20さあ、下山開始。登山客のほとんどは日帰りで、ゴンドラの運転時間に間に合わせるため早々に下山している。これからが小屋泊でしか味わえない貴重な貴重な時間帯に入る。山に静けさが戻り、我々だけの白馬八方尾根へと世界が変わる。
◆16:10 標高1,850mの八方池山荘に無事下山。既に陽は傾き山は元の静けさに戻ろうとしている。心地よい疲労感と達成感に浸りながら、さあ今日と今シーズンの雪山の打上げとなるささやかな宴の始まりだ。幸い夕食会場は我々だけの貸し切りの部屋。生ビールで乾杯してマスク会食を励行。今年雪山を始めたメンバーも少なくない。メンバーそれぞれに雪山の思い出がある。山談義に花が咲いた。
◆翌朝は案の定、暗い雲と強風の下、ゴンドラで麓に降り、帰途、温泉入浴と善光寺参り、信州そばなど、プチ旅行を楽しんで帰ってきた。
◆シーズンを締めくくるのに相応しい最高の雪山山行となった気がする。さらに来シーズンの雪山へと夢が繋がるに違いない。 【 高さん 記 】