日本一のハクサンイチゲ群落 焼石岳
2022/6/25~26 1泊2日 銀明水避難小屋泊
参加者:Kakky(L)、麗子、ラッセル、さるちゃん、まなちゃん(SL)、山キュー、あやや、エミリー 以上8名
関東は快晴で梅雨明け間近の天気。焼石岳の「てんくら山の天気」予報は1週間前から何度見てもランクC(風または雨が強く登山不適)のままで変わらず。状況によっては「中止」判断がありえる状況で、初リーダーしかも避難小屋泊まりの不安一杯なスタートです。
出発は朝7時、俗にいう「ピーカン」で那須岳が輝いている登山日和でした。焼石岳の天候に思いをはせながら出発した。順調に東北道を北上し、国見SAで休憩タイム。2年半ぶりの国見SAは建物が一新され明るい雰囲気に変わっていた。約4時間半で登山口のつぶ沼キャンプ場に到着した。駐車場の満車の懸念もあったが、先客は2台のみでガラ隙であった。天候は曇りで風速5~7mほど、腹ごしらえして登山開始した。暑さが抑えられ風もありランクCとは思えない天候であった。なだらかな白樺の森を進むと残雪の山肌が見え隠れし、山頂は雲に覆われていた。ぬかるんでいる登山道を2時間ほど歩くと、右下手にブルーの石沼が見えて来た。さらに1時間半ほど、目の前に大きな雪渓が顔を出して右手に本日の宿泊場所である銀明水避難小屋が見えた。
避難小屋は2階建てで男女別トイレもあり、約2m幅の通路の両側に6畳ほどの板の間、上下2階の間取りで清潔に保たれていた。先客はなく貸し切り状態でメンバーのうち半数が初めての避難小屋泊を体験した。ザックを下ろし各自就寝場所を確保した後、コンビニで仕入れた缶ビールで乾杯し、3時間ほどの楽しい会話と各々用意した食事に舌つづみを打った。小屋が揺れるほどの強風で、明日の登山に思いを寄せながら眠りについた。
2日目の朝は予定より1時間早い午前6時に出発した。チェーンスパイクを装備して慎重に雪渓を登り始めた。登山道は雪解け水が流れ、渓流をいくつもわたり、岩場が続く登山道であった。登山道の周りには、草原が広がり水芭蕉、ハクサンイチゲ、ミヤマシオガマなどの花が彩を添えていた。2時間半程で焼石岳山頂に到達、雲に覆われ強風が吹き荒れており記念写真を撮って、早々に東焼石岳に向かった。雲海の中、ハクサンイチゲの群落が広がり東北のお花畑を堪能することが出来た。帰路は登山道の水流も昨日より多めであり、すれ違う登山客の足元は長靴履きが目立った。つぶ沼分岐を過ぎ標高が下がると暑さがまして、水分補給が必要となりメンバーの口数も減り厳しい帰路となった。登山口にたどり着き森を抜けると真夏の暑さが待ち構えていたが、登り終えた達成感を味わえることが出来た。下山時刻は12時40分、2日間の歩行距離19.2km、歩行時間9時間30分(休憩含む)の山行でした。車で10分ほどの焼石クアパークひめか温泉で汗を流し、黒磯板室インターには18時30分に到着し、メンバーの皆さんの多大なるサポートもあり、無事に初リーダーの役目を終えることが出来た。
ありがとうございました。 Kakky 記