晴天の赤岳、絶景の稜線へ
2026年9月18日(金)〜19日(土)
参加者: 女性3人、男性4人、リーダー: あちさん
八ヶ岳の最高峰、赤岳(標高2,899m)に登ってきました。参加メンバーは男女合わせて7人。途中の山小屋に宿泊し、山頂を目指す1泊2日の山行です。
ここのところ雨続きの毎日。「中止になるかな…?」と思っていたところ、なんと山行の2日間だけ晴れる予報に。この奇跡的な巡り合わせに参加メンバーの気持ちは登山前から最高潮。
1日目。
標高約2,350mにある山小屋、行者小屋を目指します。林道を抜け、後半は渓流沿いの道へ。岩や倒木、そして地面一面を緑色に染める苔、苔、苔。日本古来の閑寂とした自然美に酔いしれながら山小屋へ向かいます。
到着後は、ビールやワインで乾杯。大自然の中、明るいうちから飲むお酒は格別です。この日初めて顔を合わせたメンバー同士でも、山や地元の話で意気投合。笑い声が木霊します。
2日目。
朝6時に山小屋を出発。ヘルメットを装着し、気を引き締めて岩場やハシゴの続く急峻な地蔵尾根を登ります。樹林帯を抜けると、目の前に広がる八ヶ岳の荒々しい稜線。振り返れば遠くに北アルプス。名だたる山々の頂が、朝日に照らされてまるで雪のように白く輝きます。核心部を越えて山頂尾根へ。雲海から頭を出した富士山や奥秩父の山々が眼前に。そして赤岳山頂に立てば正面に南アルプスのシルエット。最後のピースがはまり込み、360°のパノラマ大絶景が完成しました。
下山は文三郎尾根を下ります。ザレ場や階段が続く急峻なコースを、大先輩たちのアドバイスを受けながら一歩一歩慎重に。無事、全員で下山することができました。
天候にも恵まれ、八ヶ岳の大自然と仲間との時間を存分に楽しんだ、充実の2日間となりました。
行動時間 12時間15分、歩行距離 17.8km、累積標高差 1,530m
塩原赤川本谷--沢の遊園地へ―滝とロープとエメラルドブルーの一日
2026.8.1(土)
まずは研修から。張ってもらったロープを使い、安全に登り降りする練習。沢では「登れる」だけでは足りない。安全に登って、安全に降りて、無事に帰るまでが沢遊び。最初に基本を確認してから、いよいよ遡行開始。
沢へ入って間もなく、板状節理の岩肌を水が幾重にも流れ落ちる、美しい滝が現れる。まるでシャンパンタワーのようなゴージャスな流れ。滝の上まで見事な板状節理が続いていて、自然がつくった造形とは思えないほど。誰がこんな設計図を描いたのか。自然の仕事は、相変わらず細かい。
さらに進むと、エメラルドブルーの大きな釜。その美しさに見とれている場合ではなく、その先には約5メートルの滝が待っている。ここは今回の難関の一つ。左壁、水線のすぐ横を登る。リーダーの礒さんが先に登攀し、ロープを設置してくれた。最後の部分はつかむ場所が少なく、なかなか手強い。それでもロープがあるだけで安心感はまるで違う。
そして上流には、さらに大迫力の約20メートルの大滝。今回のコース最大の滝で、見上げるだけでも十分な存在感。その滝のミストを浴びながら昼食となった。絶景を前にして、全身を使って登ったあとの食事。これはもう、何を食べてもごちそうになる。沢の天然ミスト付き野外レストラン。ただし予約も屋根もなし。
昼食後には、今回もう一つの難関が待っていた。20メートルの大滝を高巻きする。急斜面のうえに地面が滑りやすく、チェーンスパイクを装着。それでも後半になるほど足元は泥でこねられ、ドロドロ、ズルズル。張ってもらったロープが本当にありがたい場所だった。こういうところでは、ロープ一本が命綱という言葉を文字どおり実感する。
その後は腰近くまで水につかる場所も通過。暑い時期とはいえ、腰まで入れば十分に目が覚める。その先には10メートル以上ありそうな滝が現れ、こちらも高巻き。先ほどより少しやさしいものの、安全のためロープを張って進んだ。
しばらく遡ると、源泉が湧き出している場所に到着。この鉱泉が沢の岩や川床を独特の赤色に染めている。ここまで続いていた赤茶色の沢は、この源泉を境にして一変。その先では、一般的な沢の色へと戻っていく。水の流れを追っているだけなのに、まるで地質の境界線を歩いているようで面白い。
大きな滝の最後には、15メートルほどありそうな流れの美しい滝が現れる。冬には氷瀑となり、夏とはまったく違う姿を見せてくれる場所とのこと。同じ沢でも季節が変われば、別の顔になる。その後も小さな滝が次々と続き、遡行を飽きさせない。
へつって進む人、滑って水に落ちる人、落ちたのではなく「あえて入った」と主張する人、そして深い場所へ自ら入って泳ぐ人。それぞれの楽しみ方で沢を満喫。水、岩、滝、ロープ、高巻き、へつり、そして時々の水没。歩いて1時間ほどの場所に、これだけの絶景とアトラクションが詰まっている。
まさに沢の遊園地。ただし入園ゲートも売店もなく、遊具は全部天然物。そして一歩間違えると笑い話では済まないからこそ、経験者のリードと安全装備があって初めて楽しめる世界でもある。
これほど変化に富んだ沢を身近に楽しめることを改めて実感した一日。那須は、本当に恵まれている。
味わい尽くした上高地
雲上花の楽園五色が原・薬師岳
2026年7月22日(水)~25日(土)
メンバー:男性2人、女性4人 リーダー:まなちゃん
関東甲信地方の梅雨明けから二日目からの3泊4日、終始好天に恵まれて雄大な稜線歩きとお花畑の素晴らしい山行でした。
7月22日(水)正午頃室堂に到着。立山室堂山荘でザックを下ろし、室堂を散策。いつもは登山の開始地点であまりゆっくりしたことはなかったが、夕暮れへと変化する日の光に輝くコバイケイソウの群落、室堂を取り囲む剱岳や大日岳が夕日に照らされながら刻々と変化する景色が心に残った。
7月23日(木)室堂7:20-浄土山9:00-龍王岳9:40-獅子岳11:25-ザラ峠12:20-13:00五色ヶ原山荘
浄土山の前に展望台に寄り、雄大な山容の薬師岳を遠望。浄土山はゴーロの急斜面を手も使って上った先ではライチョウとの出会いがあった。龍王岳と獅子岳の間、鬼岳を迂回するルートには黒い空洞をはらむ、解けつつある雪渓があり、雪渓下の岩稜上から雪渓上に上がりひやひやとトラバースした。その後クロユリの一叢を発見。自然のクロユリを始めて見て疲れも吹き飛ぶ。ザラ峠は文字通り小砂と小砂利の山で上り下りに神経を使う。五色ヶ原山荘近くの斜面はコバイケイソウの大群落、山荘手前の湿地帯の足元にはピンクの可憐なハクサンコザクラが咲き始めていた。この日の行程は6.4km、登り754m下り717mだったが思ったより疲労感。夕食後は栃木県の低山も登られているという富山県地元の登山愛好の男性と歓談。
7月24日(金)五色ヶ原山荘5:00-鳶山5:30-越中沢乗越6:10-越中沢岳7:15-スゴ乗越小屋10:40-間山12:00-北薬師岳14:00-薬師岳15:10-15:40薬師岳山荘
薬師岳のカール(圏谷)
本山行でもっとも長丁場の日。鳶山、越中沢岳を越え、スゴ乗越小屋で昼食。日差しが照り付けると結構暑く、日陰がありがたかった。いくつものピークを越えて心が折れそうになるが、常に北アルプスの山々が見えて経験の浅い筆者もなんとなく山の配置がわかるようになる。山荘を出て8時間、ようやく北薬師岳が目の前に。しかしこの辺りからガスがかかり始め、薬師岳に向かうゴーロの登りでは明るいながらも白い世界となる。薬師岳の真新しいお社に無事の山行のお礼とその後の無事をお祈りし、薬師岳山荘への下りになる。白いガスの中に広大なカールを見ることができた。この日の行程は12.1km、登り1418m、下り1215mで薬師岳山荘が見えたときは歓声が上がった。
7月25日(土)薬師岳山荘5:40-薬師平-太郎平キャンプ場-太郎平小屋-太郎山ピストン-五光岩ベンチ-三角点-折立
すし詰めの薬師岳山荘を6時前に出て、霧の中から聞こえるライチョウのだみ声に送られつつ下山。太郎平キャンプ場(クマ被害が出たとのことでがっちりした食糧庫とキャンプサイトは電気柵に囲まれていた)を経て太郎平小屋へ。太郎小屋から五光岩ベンチまでは天気も好転し、青空の下キンコウカの大群落で黄色と緑に染まったなだらかな丘陵を眺めつつ折立に下山した。
帰ってからヤマップ山行記録を見たところ、軌跡が真っ青だった。リーダーまなちゃんの熟練したペース配分のおかげさまで歩きとおすことができました。同行の山の先輩の皆様、たいへんお世話になりました。(Mow)




















